ウェブマーケターの日記

ウェブマーケターの日記

ウェブマーケティングを中心に、キャリアや趣味などをつらつらと書いていきます。

投資詐欺を実体験してみた

f:id:kawada22:20191011151350j:plain

以下は、私が大学生のときの思い出話。

ネットワークビジネスの投資詐欺概要

学生時代の友人に急に呼び出されて行ったのが投資詐欺の勧誘だった。ざっくりというと、情報商材ねずみ講。確実に儲かる投資法の情報が入ったデータ(USBとかSDカード)を商材だった。ちなみに確実に儲かるのかは不明。ネットワークビジネスの体裁なので、購入者が誰かを紹介すると、紹介者にはキックバックが入る。更に、AさんがBさんを紹介するとAさんにキックバックが入るが、BさんがCさんを紹介すると、BさんだけでなくAさんにもキックバックが入るシステムだった。こういうたぐいのものは早いものがちで、末端になった者(遅くに購入した者)がカモとなる。

今回、学生時代の友人は、私を紹介することでキックバックを得ようとしたのだろう。ただ、彼はそれだけではなく、そのネットワークにおける幹部(上位にいる人)にあこがれているらしく、「自分も幹部の〇〇さんみたいになりたい」と言っていた。そのためには、自分の紹介での購入者を増やし、権力?を強める必要があったみたいだ。

どんな人が購入しているのか?

今回の場合、情報商材USBメモリに入っていた。内容は、確実に儲かる投資法。どうやら、日系225のどれかの単一銘柄に対して投資をするのだが、どのような手法なのかは購入していないのでわからなかった。

購入しているのは大半が大学生。偏差値は50前後の首都圏の私大生が多い。男女比は男性のほうが多いが、女性も4割くらいはいるらしい。

幹部の人曰く、最近はサラリーマンのおじさんの購入者も増えていると言っていた。

勧誘方法

初めから「投資教えるよ」というスタンスで接近されたら即断っていた。というのも、私は彼に比べたら偏差値の高い大学で、しかも専攻は金融工学だから(あまり関係ないけど、、、)、彼に教わるなら自分の大学の周囲の人に聞いたほうが早いと思うから。

今回の彼の誘い文句は「就活相談」だった。自分の先輩が相談に乗ってくれるからどう?みたいな感じだった。正直、不要だったから断っても良かったのだが、ものは試し、行ってみた次第である。

都内某所のカフェへ呼ばれた。ところが、行ってみると就活なんて関係なく、いきなり「金持ち父さん、貧乏父さん」の本を勧められる。そして、労働による収入だけでは生きていけない、カネに縛られたくないでしょ。じゃあ投資しようという流れで話を勧められた。私はポカンとしていたw。

しばらくしたところで、そのネットワークの幹部が加わり、肝心な情報商材の説明に入った。といっても、具体的な話は特になく、夢物語をずっと話していた。

不労所得が必要。副収入が必要。

などなど。というか中身があまりにない話でほとんど忘れた。

最後に、お値段は?

ようやく話も終盤に差し掛かった時、その情報商材とやらの値段の話になった。

「56万円」

だそう。ただこれがあれば確実に儲かるらしい。だから高くはないだろとのこと。いやいや、だったらなぜ紹介するのか?

そもそも、投資なんて世の人と同じ動きをしたら高値で掴んで安値で手放すことになるから損するはず。

これを買う大学生はすごいなと思った。よっぽど金持ちなのか、よっぽど世間知らずなのか。

ちなみにこの会話は向こうはずっと録音していた(事前に確認を取られた)。恐喝まがいのことはしていないと証明するための録音らしい。確かに恐喝まがいのことは一切されなかった。

もちろん、今回購入はお断りした。

帰り際に引き止められる

 断って帰ろうとしても、友人は粘る。「投資ヤッている俺の友達にも会って話を聞いたほうがいいよ」と言い、カフェの別のテーブルに連れて行かれた。このカフェにいる客の半数以上はこのネットワークビジネス関連の人のようだった。

紹介された友人の友人は、大学の同級生のようだった。男子2人に女子1人。皆が情報商材を購入したのが3ヶ月以内らしかった。

56万円もどうやって払ったの?と聞いたら、学生ローンを組んだそうだ。ちなみに後ほど、学生ローンの紹介もされたのだが、ローンも紹介すると還元があるらしい。とことんカモにしようとしていたようだw。

3人にも「金持ち父さん、貧乏父さん」の話をされ、投資がいかに素晴らしいか、このUSBさえあれば失敗はしないと熱弁された。もちろんすべてやんわりとお断り。

実は、後日、もう一度話を聞いてほしいと言われ、別の幹部の人と会った。この体験談はまた別途。

投資詐欺のマーケティング戦略

これは完全に想像だが、この組織は戦略的にターゲットを選定している気がした。まず、初期フェーズではFラン私大生をターゲットしていたようで、カフェにいた人はみんな大学生っぽい感じで、ほとんどが私の友人と同じ大学生のようだった。

そして組織が徐々に大きくなってくると、中小企業のサラリーマンを狙っていたようだ。副収入とか釣ったのだろう。ちょうど私が紹介された組織がこのフェーズを過ぎようとしている段階だ。最近サラリーマンが増えているそうだ。

そして、更に大きくなってくると、今度は高学歴層を狙うのだろう。おそらく大企業も含まれる。彼らをターゲットとする場合、副収入とかで釣る必要はそこまでない。

Fランの私大生でも稼げている。

しがないサラリーマンにもできる。

これらを魅せることで、「こんな奴らにできるなら俺にもできるだろ」とか、「せっかく高学歴を得たのに、金銭面でFランに負けるわけには行かない」とか、プライドをくすぐる戦略だ。今まさにこの段階に入ろうとしていた。某有名私大の学生へのアプローチも初めているようだった。このあたりの話は本当の購入者属性を確認できているわけではないが、戦略としてはおそらく間違ってはいないと思う。

私の友人の顛末

彼は最終的に、自分の大学で必死に勧誘したのが仇となり、大学側から保護者とともに呼び出され、注意されたそうだ。今も活動しているかは不明だが、卒業後は就職せず、ぶらぶらしていたらしい。

ブログランキング・にほんブログ村へ