「プライベートバンカー」
金融小説「プライベートバンカー」
今日は都内の図書館で清武英利の「プライベートバンカー」を読んだ。富裕層のみを顧客とするプライベートバンカーを描いたものだ。以外にもノンフィクションであることに驚いた。出てくるバンカーも実名だそうだ。
金融小説と言っても、小難しい金融用語は殆ど出てこない。特に金融知識がなくても読める。
今まで読んだ金融小説といえば、真山仁の「ハゲタカ」である。これは企業買収を行うファンドの話で、もちろんフィクションである。NHKと民法でそれぞれドラマ化している。NHKのドラマを見たことがきっかけで、小説にのめり込み、全4シリーズとスピンオフもすべて読破した。
タックスヘイブンを拠点とした資産防衛
おそらくプライベートバンカーを利用する機会は人生であるのだろうかと率直に思った。作中に出てくる、「金利収入で毎日寝ててもカネが入るから毎日退屈だ」であるとか「節税のためにあと5年はシンガポールにいないといけない」とか、贅沢な悩みだwwと思いながら読んでいた。
本当の大金持ちが持つカネの悩み
とにかく金持ちの心配事は「税」に尽きるのかと思った(そんなことはないだろうが)。いかにして税金を逃れるのか、そのためにどんなサービスがあって、プライベートバンカーはどのような機能を担っているのか、実話であるからこそ、「これが現実なのか」と驚きながら夢中で読んだ1冊。