メルマガはいつ開封したか?どのリンクをクリックしたかまで把握
マーケティングのデジタルシフトが進む
消費者が直接関与する「広告」以外にも、マーケティング領域においてはデジタル化が進んでいる。顧客管理(CRM)やコミュニケーションの手法においても急速に進んでいる。今回はウェブサイト上での顧客とのコミュニケーション手法にフォーカスを当てる。
ウェブ接客ツールやマーケティング・オートメーションツール
ウェブ上での顧客とのコミュニケーションでは上記のツールが代表的だ。ウェブ接客ツールというと、最近良く見るようになってきたチャットボットツールが代表的だ。AIを搭載していて、自動的にリアルタイムで顧客とコミュニケーションが取れるものもある。
また、ウェブサイトを訪れたユーザーの過去の閲覧履歴に基づき、最適なページやリンクを表示させるといったものもある。しかも、この閲覧履歴は、自社サイトの閲覧履歴のみではない。外部サイトのデータも活用している。これがいわゆるDMPの利用である。DMPは広告配信と結びつけられがちだが、それだけではないのである。
実際に私が遭遇したウェブ接客×マーケティング・オートメーション
過去にウェブ上で資料ダウンロードをした企業のサイトを閲覧していた。すなわち、メールアドレスと氏名と電話番号は登録されている。結構読んでいたので、おそらく5ページ以上は閲覧していたはずだ。すると、急にそのサイトの会社から営業メールが届いた。そしてメールを開き読んでいたら、5分後くらいに私宛に電話が届いた。これがメールを送った会社の営業担当からであった。
この会社はウェブ上での行動履歴をトラッキングし、その行動によって営業メールを送付、そしてメールの閲読状況で電話をしてアポを取りに行くという営業スタイルであった。まさに、「鉄は熱いうちに打て」である。
この場合、おそらくはメール送付までは自動的にプログラムとして組んでいるはずである。そして、メール開封した場合は、営業にマーケティング・オートメーションツールから通知が行く仕様だと思われる。最近のツールだと、Google Chromeの拡張機能として通知機能を設定できる。
メールマガジンは開封すればするだけたくさん届くようになるかも…
メールを送付する側からすれば、メールを開封してくれる方は、メールに関心を持ってくれていると思う。ということは、次も送ろうと思うわけである。逆に開封しない方に対しては、むやみに送らず様子を見たり、頻度を下げようとするはずである。(この設定も、ツール上で自動的に判別するようにできる)不用意に開封しないほうが良いかもしれない。(そもそもメールマガジンを解除すればいいだけだが…)
あなたのウェブ上での行動は把握されている
メールアドレスを登録している場合、そのサイト上での閲覧状況は把握されている可能性がある。すなわち、いつ、どのページを、どれだけの時間見ていたか、という情報である。MAツールを使用すると、これは把握できる。例えば、商品ページをたくさん見ている人にはクーポンをメール送付して最後のひと押しをしようなどと行った感じで…。もちろんすべてのサイトがそうであるわけではないが、、、。
だからこそ、不用意なメールアドレス登録や、資料請求は避けたほうが良いかもしれない。